絵津鼓　刊行記念イベント
PARCO心斎橋 STANDARD BOOKSTORE
POP UP STORE
12/3（火）〜26（木）

暑すぎる……、いつ涼しくなるの？─と思っていたら、急に寒くなりました。

昨年大好評だったカレンダーの2025年（1・2・3月）版と、IRUKAの最新刊の発売に合わせて、POP UPイベントを開催します（12/3（火）トークイベントも）。会場ではジクレー版画ができるまでの工程もご紹介。オンライン注文の印刷では再現しえない、透明感のある仕上がりを実現する小林美研さんの技術を、ぜひ間近でご覧ください。

「ほんとに暑いですね」がここ数年の（夏の）定番のあいさつですが、今年の夏は、暑さの種類が完全に変わりました。「暑」ではなく「熱」。温暖化の影響を肌で感じ始めたのはいつ頃からか、正確には覚えていませんが、「なんとなく春と秋が短くなったな」とか「急に暑くなったり、寒くなったりするな」といった気候の変化は、多くのみなさまも感じておられるはず。「この肌感覚の季節感を表現したカレンダーってないよね？じゃあつくってみる？」からスタートしたのが今企画。この先うまく切り拓けるかどうか、わかりませんが、新たな試みにわくわくしています。これから3カ月ごと、３枚セットでリリースする予定です。

STORY　地元の小学校に通う入嘉（いるか）は、父親（フリーのイラストレーター）とふたり暮らし。決して裕福ではないけれど、のびのびと明るく日々を過ごす家族。学校で起きるささやかだけれど窮屈なトラブルに、入嘉は持ち前の明るさと想像力で、ユニークな解決方法を提案する。父親と入嘉、ふたりでその解決策を実行すべく動き出す。

昨年に引き続き小林史枝さんに印刷を依頼。高性能プリンター特有のクセ（赤っぽくなる等）が出ぬよう加工修正された版画は、驚くべき透明感のある仕上がりに。

テスト印刷で使用した紙は、凹凸の版画専門用紙、表面は滑らかだけどふかふかでやわらかな厚紙、ざらざらのキャンバス地の3種類。いずれも普通のプリンターならイラストの一部がカスレてしまうような厚手のものですが、小林美研の高性能プリンターなら細部までしっかりと再現が可能。絵津鼓先生の細いペンタッチや、特有の色彩も、とてもクリア！

テスト印刷の色校正紙は、今回大阪会場で展示予定。