初めてでもコツさえ掴めばくるくる編める

はじめての編み物

年に数度、代官山ティーンズクリエイティブという区が運営する施設でティーンたちと編み物をしている。学校帰りにふらりと立ち寄れるその場所で行われるワークショップは、自由に参加ができる。この日はグラニースクエアのポーチを作るワークショップで、参加者は小学一年生から高校生までの5人。かぎ針編みにトライしてみたけれど、一年生には難しかった様子。ならばと、途中から指編みに変更してやってみる。初めは毛糸が操れないほどカチカチに固まっていた小さな指は、少しずつコツを掴みくるくる動き始め、「次は鎖編み?」と編み方の名前までわかるようになる。2時間お水も飲まず、みんな真剣に編み続けた。

帰る頃には高校生はポーチをバッチリ完成させ、小学生たちもモチーフをひとつ編み終えることができました。バッグに付けて帰る子がいたり、去り際には「また編み物したい!次はいつ?」とリクエストもいただきました。この日の出来事が、自分でも手でモノを作ることができると知るきっかけになったら嬉しいなぁ。私が祖母に手芸を教えてもらったように、近くの誰かが一緒に過ごす時間の中で何気なく伝えていけるといいなぁと思っています。

いい日曜日を。

大人になった今でも、初めてのモノを作った時の達成感や幸福感は嬉しい。最近わたしは初めて白玉を作った。もちもちでツルッとした白玉を冷水の中で触りながら「かわいいかわいい」と愛でたことを思い出すと、なんだか元気が出る。(もも)

にちようびのエビ
編んだり縫ったり、アクセサリーやリメイクお洋服を作る岩切エミとの連載よみもの。日曜日更新です。
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