最初は自分のために作ったものが、思いがけない人へ届きました。
いまや自分の手仕事の中心となっているアクセサリー作りの始まりを、西へ向かう新幹線の中で思い出している。
そもそも糸や布でアクセサリーを作り始めたきっかけは、長年の悩みだったわたしのひどい肩こりにある。ビーズや金属のアクセサリーは重いから、もっと軽いのが欲しいと最初は自分のために作っていた。2006年には、かぎ針で編んだネックレスやブレスレット、イヤリングなどの作品をまとめた『アクセサリー クロッシェ』(雄鶏社)という本も作った。
そのうち色んな人が身につけてくれるようになると、思いがけない反応があった。「エミさんの作品を付けてると、元気になる」「肌に合わないからアクセサリーは諦めてたけど、ずっとおしゃれしたかったの」。金属アレルギーの人や、癌で闘病してる人からの言葉だった。外見はもちろん、気持ちにも変化があったと聞いて嬉しかった。今週はそんなアクセサリーたちを持って、イベントへ行ってきます♬
いい日曜日を。
アクセサリーってつけ慣れてくると、次第にひとつじゃ物足りなくなるのなんでだろう?一連だったネックレスは二連になり、指輪も右手左手につけるようになり、ピアスの穴も増えていく…。なんでだろう。(もも)
にちようびのエビ
編んだり縫ったり、アクセサリーやリメイクお洋服を作る岩切エミとの連載よみもの。日曜日更新です。
岩切エミInstagram