編んだり縫ったり、アクセサリーやリメイクお洋服を作る岩切エミとの連載よみもの。日曜日更新。
2度目の金沢
新しく家族になった人がいる。その人とその家族が暮らす金沢へご挨拶に行って来た。
金沢に来たらやっぱり県立図書館には立ち寄りたい。お勉強している学生さんから、きっと毎日来ているんだろうなぁと思う年配の人までたくさんの人で賑わっていた。「私も近くに住んでいたらちょこちょこ来れるのに」と羨ましく思う。そして「図書館から歩いていけるよ」と教えてもらったミナペルホネンの金沢店へ。大正時代に建てられた日本家屋を改装したお店で、ふたつある蔵や飾りガラスなどの建具を見ながら「どんな人がどんな風に暮らしていたのかしら」とゆったりした気分で楽しみました。
翌日には鈴木大拙館へ。どんな人なのかも知らずに訪れたけれど谷口吉生設計の建築も素晴らしく、静寂に包まれた空間で、紅葉が映る水面を眺めながらのんびりと深呼吸。その後ひがし茶屋街を散策し、陽が沈む前の海へ案内してもらう。車が入れる特別な浜には、近くの乗馬クラブの馬の足跡までもが続いていた。サンセットを見ながら「ここにまた来たいな」と、金沢での1番のお気に入りスポットを見つけることができた。
そして2泊3日で、3度お寿司を食べる寿司三昧の旅となった。美味しい魚と酒もお気に入りです。
新しい家族のおかげで、縁が繋がった金沢。またすぐ行きたくなりそうです。
いい日曜日を。
旅行から帰ってくると、毎回「やっぱり家が一番!」って思うのに、1週間くらいするとまたすぐどこかへ行きたくなるんだよな。(もも)
岩切エミ
大阪生まれ。多くのファッションメーカーの商品企画、開発に携わり、99年にオリジナルブランド を立ち上げリメイクを中心とした物作りする。
著書に『ちょっと かぎ針編み』『アクセサリークロッシェ』『大人のドールつくり』など。
Instagram:@emi_i.tokyo