愛おしい思い出のある刺繍

編んだり縫ったり、アクセサリーやリメイクお洋服を作る岩切エミとの連載よみもの。日曜日更新。

渋谷の中心でバリ島を想う

渋谷スクランブルスクエアで開催された「fun to create シブヤ手芸部」に2週間参加した。
2週目は「可愛い刺繍」がテーマで、タイの少数民族の刺繍が施された雑貨やルーマニアの民族衣装などがあり、私はバリ島で作っている手刺繍のエコバッグを出展。


バリ島の女性だけが4.5人、私にはわからないバリ語でぺちゃくちゃお喋りしながら楽しそうに刺繍をしていた光景を、このバッグを見るたびに思い出して愛おしくなる。その一針一針縫う姿は、祈りを連想させた。誰かの事を想って、ちくちく針を刺す。きっと世界中の人が自然に思いを馳せたり、みんなの健康や平和を願ったりしながら、手仕事をしているんだろうな。

いい日曜日を。

【にちようびのエビ】も日曜日がくるたびに、「いろんな人に読んでもらえたらな」と祈るような気持ちで更新しています!(もも)

岩切エミ
大阪生まれ。多くのファッションメーカーの商品企画、開発に携わり、99年にオリジナルブランド を立ち上げリメイクを中心とした物作りする。
著書に『ちょっと かぎ針編み』『アクセサリークロッシェ』『大人のドールつくり』など。
Instagram:@emi_i.tokyo

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